大江橋法律事務所 CAREERS

「個」の力で勝負する。

「個」の力で勝負する。

弁護士|41期|1989年入所

茂木 鉄平

プロフィール詳細

これまでの弁護士人生を
振り返ってみて、
印象に残っている
事件は何でしょうか?

弁護士になる前に商社で3年働いた経験をもとに、国際関係特に国際仲裁・国際訴訟を専門分野にしています。いずれも複雑な事件が多く、出張先の国の記憶も含めて一つ一つ忘れがたい仕事が多いです。このような本業とは別に、プロボノとして外国人の人権関係の訴訟を常に一件は受任するようにしているのですが、その中で忘れられないのは、ケンカの末に誤って相手を死なせてしまったイラン人の事件です。日本で懲役10年を言い渡され罪を償ったのですが、イランは「目には目を、歯には歯を」の国。出所後にイランに戻れば公開処刑されることが分かっていました。「このまま帰国させてはいけない」。そんな思いから裁判を開始。すでに刑期を終えた人が処刑されるのを日本政府が黙認するのはおかしいと主張し、逆転判決を勝ち取りました。国際的人権の立場から尊い1人の命を守れたという、大きな手応えを感じた事件でした。

弁護士にしか味わえない
やりがいとは?

世の中で起きている生の情報を得て、それを自分たちでどう料理して裁判官に提示するかというところに、ほかにないやりがいがあると思います。国際紛争の場では、関係者のバックグラウンドが国ごとに違います。しかし、国の壁を越えて役立つのが「バランス感覚」と「正義」。世界の法律の専門家とともに、双方の利益を考えながら落としどころを見いだし、紛争を解決に導く仕事にはとても面白みがあります。

大江橋法律事務所の良さは
何でしょうか。

求めればどんなことでもやらせてもらえるところです。自分の専門分野に打ち込めるのはもちろん、それ以外の分野にも携わることができる幅広いフィールドがあります。事務所に所属する弁護士にも、非常に多様性があると感じています。しかも、それぞれが「個」としての力を存分に振るい、事務所もそれを活かそうとしています。組織の力だけではなく、力のある個々の弁護士がチームを組んで総合力を発揮している。それが大江橋法律事務所の最大の魅力ではないでしょうか。

影響を受けた人物がいれば
教えてください。

長年ともに国際案件に取り組んでいる先輩の弁護士です。彼とは若いころから仕事をしていますが、よく意見が食い違うんですよ(笑)。でも、私とは異なった見解を示してくれるので彼はかけがえのない存在ですし、かえって自分を振り返ることができるのです。私たち弁護士は、クライアントのために尽くす、正義を守り抜くという二面のバランスを常に考えなければなりません。彼はそれを教えてくれた人です。迷ったときは「彼ならどう答えるだろう」とあえて意見を求め、自分としての結論を導き出しています。

これから弁護士を目指す人に
メッセージを。

皆さんにお伝えしたいこと、「想像力」—これはとても大事でしょう。とりわけ弁護士が立ち会う契約交渉の場では「この契約が成立したら、将来どんなトラブルが起こりうるだろうか」ということにまで思いを巡らせ、交渉を進める必要があります。相手がどう反論してくるかを考えるのにも想像力は絶対に必要です。想像力を養うには、日頃から周囲への配慮を意識すること、そして何よりもこの社会に興味を持つこと。法律だけでなく、さまざまな知見を高めておくことは想像力の広がりにつながります。

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