大江橋法律事務所 CAREERS

すべての経験が未来の自分の糧になる

すべての経験が未来の自分の糧になる

弁護士|59期|2006年入所

金丸 絢子

プロフィール詳細

弁護士になった
経緯を教えてください。

小学4年のとき、社会の授業で模擬裁判を体験しました。ノルマントン号事件という、イギリス船籍が日本沿岸で座礁沈没した際の歴史上の紛争事件を題材としたものでした。船長その他の外国人乗組員は救出されたにも関わらず、日本人乗客は全員死亡してしまったことについて、「もしも日本人遺族が船長の責任を問う裁判を起こしたら」という設定で模擬裁判をし、私はたまたま遺族側の弁護士役を担当することになりました。このときに誰かの権利を守るために闘うことにやりがいのようなものを感じ、弁護士という仕事への興味が湧いたことがきっかけです。

なぜ大江橋法律事務所で
働くことを選んだのでしょうか?

司法修習時代、2ヶ月間の弁護修習でお世話になったのが大江橋法律事務所の東京事務所でした。私は当時、いわゆる大規模事務所で働く弁護士像について具体的なイメージがなく、より身近な案件に携わるという意味で、小さな事務所で一般民事の仕事をしたいと思っていました。しかし、大江橋法律事務所での弁護修習中に、多種多様な案件に触れるうち、クライアントが個人であろうと企業であろうと、「人」を相手に働くことに代わりはないと気づきました。幅広い業務を扱えることと、お世話になった先生方のアットホームな雰囲気に魅かれたことも理由のひとつです。

現在のご専門分野は
何でしょうか?

入所して10年以上になりますが、会社法、M&A、訴訟、事業再生と幅広い業務分野を扱ってきました。現在は、留学後のシンガポールでの実務経験を生かし、M&Aの中でも東南アジア関連法務(進出、M&A、撤退等)を中心に取扱っています。人事労務分野も、入所してから一貫して注力している分野の一つです。クロスボーダー案件を行うには、現地法に精通する必要があることはもちろん、法的に問題となり得る勘どころを持つことが大切であり、日本において、M&Aだけでなく、訴訟、事業再生と幅広い分野を経験できたことが現在の仕事の基礎力となっていると感じています。

海外出向経験をお持ちですが、
現在の仕事にどのように
役立っていますか?

アメリカのロースクールへの留学の後、シンガポールの法律事務所で実務研修をしました。弁護士の仕事は、目の前の依頼者の問題を解決することに集中するため、意識をしないと視野が狭くなりがちなところがあると感じていました。留学前の金融機関への出向で、企業の東南アジアへの事業展開が加速していると実感しましたし、より広い視野をもって仕事をしたいとの気持ちから、東南アジアでの実務研修を希望しました。海外での実務経験で、日本にいたのでは分からない他国の価値観や法律の文化的背景に触れられた経験は、現在クロスボーダー案件でアドバイスをする際も役立っています。また、海外留学や出向中に出会った人とのつながりには、現在の仕事上も助けられていますし、財産の一つだと感じています。

弁護士に必要なスキル・能力は
何でしょうか?

あえてあげるとすれば「責任感」と「体力」でしょうか。「責任感」とは、一人の職人として仕事をやり遂げる意識のことです。たとえ一年目の弁護士だとしても、その案件は自分が主任で対応しているという気概をもって、丁寧に仕事をする姿勢が大切だと思います。「体力」とは、精神的な強さも含めた体力のことです。どこが限界かは誰にも分からないので、自分で限界をつくらず、「ちょっと難しいかも」と思うことに挑戦し、失敗や達成する経験を積み重ねることで、それが自分の糧になると思います。無駄な経験なんて一つもありません。すべての経験が次につながるのが弁護士という仕事だと思います。

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