京都大学医学部附属病院医療安全管理部の松村由美部長・教授と、同病院と協働して医療安全・臨床倫理相談の相談を取り扱う大江橋法律事務所の山本龍太朗弁護士、中村信太朗弁護士が、医療の質改善・患者安全に役立つ最新の知見を提供するセミナーを開催いたします。
　今回のテーマは、医療機関の規模や職種にかかわらず、医療者の皆様に関わりのある内容となっております。皆様の医療機関の事務部門や日頃お付き合いのある地域の医療機関の方も参加可能ですので、ご自由にご転送・ご案内いただけますと幸いです。

　近年、患者や家族からの不当な要求や暴言といった「ペイシェントハラスメント（ペイハラ）」が医療現場では深刻化しています。暴言・暴力、過剰な診療・処方の要求、業務妨害等が度々発生し、医療者のストレス要因となるだけではなく、休職や離職の原因にもなっています。ペイハラへは現場での対応だけでは限界がある一方で、ペイハラに関する対応マニュアルや判断フローが整備されていない医療機関も少なくありません。また、対応マニュアル等が整備されている医療機関においても、そもそも対応マニュアル等の存在が周知されていない、担当部署に報告しても解決につながらないという不満の声が現場から寄せられるという問題が生じています。
　2025年6月には、顧客による著しい迷惑行為「カスタマーハラスメント（カスハラ）」対策を雇用主に義務付ける改正労働施策総合推進法が成立しました。改正法は、2026年中の施行が目指されており、民間企業においては対応マニュアル・対応フローの作成、企業の方針の明確化と周知、従業員からの相談体制の構築などの対応が始まっており、医療機関も改正法の対象であるため、あらゆる規模の医療機関でも同様の取り組みが求められます。ただし、一般企業におけるカスハラ対策と医療機関におけるペイハラ対策には共通する部分が多いものの、ペイハラ対策特有の論点も多く存在します。そこで、本セミナーでは、企業法務弁護士の立場から、改正法の概要や民間企業での取り組みについて紹介した上で、医療機関におけるペイハラ対応マニュアル等の在り方について、医療者と法曹との間で議論を行います。特に、応招義務との関係性や疾患等の影響による患者の言動への対応など、カスハラ対応との違いに焦点を当てる予定です。
　各医療機関における取り組みの現状や対応指針策定のポイントについても取り上げたいと考えております。差し支えない範囲で構いませんので、事前アンケートにもご協力いただけますと幸いです。

　本セミナーは講演と質疑応答を合わせて75分を予定しており、京大病院におけるペイハラ対応の指針策定に向けた取り組みや事前アンケートで皆様からお寄せいただいた声も踏まえながら、企業の労務相談も取り扱う経験豊富な弁護士及び医師とのダブルライセンスである弁護士がそれぞれの知見を踏まえてディスカッションします。

　なお、弁護士法人大江橋法律事務所では、医療訴訟・医療安全等に関するご相談に加えて、各種セミナー・勉強会開催のご依頼に対応しております。関心のある方はセミナー事務局の連絡先(seminar-toiawase@ohebashi.com)までお気軽にお問い合わせください。

皆様のお申し込みをお待ちしております。

● 講師
　 松村 由美（京都大学医学部附属病院　医療安全管理部　部長／教授）
　 山本 龍太朗（弁護士法人大江橋法律事務所　パートナー弁護士）
　 中村 信太朗（弁護士法人大江橋法律事務所　医師・弁護士）

● 開催方法：オンラインにて、ライブウェブセミナー（WEBオンラインセミナー）を開催いたします。
　会社、ご自宅などWEB環境があればどこからでもアクセスいただけます。

● 費用：無料

● 対象：医療安全に関心のある医療従事者　※法律事務所に所属される方は対象外です。

● お申込みはこちらのリンクからどうぞ
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